top of page
夜に溺れる
夜はまるで海のように
二人を慰める
君はまるで波のように
心を惑わせるよね
確かに二人は互いを愛して
いたはずだけど
知らず知らずに違う歩幅で
歩き始めてた
もう一度
振り返るよりも
先に抱きしめた
あの時みたいに
思い出すよりも
先に口づけを
交わして
夜に溺れる
背中合わせ窓に浮かぶ
二人はうつむいて
君の背中 細い指が
微かに震えているね
例える言葉をずっと探して
いたはずなのに
問わず語りで伝えられない
愛の言葉が
言えなくて
過ぎる日々よりも
早く愛してた
離したくなくて
夢を見るよりも
甘い口づけを
君だけしかいらない
振り返るよりも
先に抱きしめた
あの時みたいに
思い出すよりも
先に口づけを
交わして二人
夜に溺れた
bottom of page