top of page

夜明けを待たないで

夜明けを待たないで

ドアを開けたけれど
寝息はどうせ嘘でしょ
わざとらしいあなたの寝顔

ランタンに揺れる暮らし
ゆらゆらとしてた二人
それぞれが見あげていたのは
違う空 遠い空

思い出捨てたいけれど
仕方ないから持って行くわ

昔のことばかり

いつも喋ってました
昨日や今日のことは
口ごもってる二人でした

半分に分けた涙
笑い声重なるけど
それぞれの明日を語れば
上の空 もう今更

思い出愛しいけれど
仕方ないから置いて行くわ

ランタンに揺れる暮らし
ゆらゆらとしてた二人
それぞれが見あげていたのは
違う空 遠い空

思い出しかない部屋の
鍵はここに置いて行くわ

夜明けを待たないで
さよなら決めたけれど
駅までいつもの道を
わざとらしくゆっくり歩く

bottom of page