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ソーダーのあぶくのように儚くて喉に刺さって消えた夏の日
まばたきの速度をあげて追いかける感じで君を好きになってく
回らなくなった扇風機の羽を指で回して恋を占う
あの夏の日から白紙のままだった問題集を君とめくった
寝そべって転がしている鉛筆で答えあわせが出来ない二人
真夜中に君を噛んでたピラニアが溺れてしまいそれでお終い
秘めごとは時間にすれば数秒のこと流れ星だけ掴まえて
はじまってみたり終わってみたりする季節のせいで恋に焦った
夕暮れのフィルター越しに見た君の面影どこか初恋に似て
もう少し夏が残っているならば君とカルピスでもって思う
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