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暗号を作ったわけじゃないけれど僕の思いは言葉に隠れ


何回も読み直してる小説のページをめくるような恋です


目を閉じて好きな季節の風感じじっとしているうちにさよなら


少しだけ風が冷たくなったねと言う横顔にキスを一秒


もう少ししたら優しくなれるかななんて言いつつ流れた季節


遠くなる空の音とか聞いていたあの夏の日は君といたのに


その路地が何だかちょっと幸せな感じがしたし君と曲がった


手をつなぎたいと思った正直な心のままに君と歩いた


夕暮れがすっかりはやくなったのでこのスピードで君に会いたい


振り向けば君の後ろに広がっている空の色、雨があがった
 

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