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ただ無邪気だった季節のフリージア思い出したよ君を探そう


ストーブの前に座っていた冬の部屋には君がいたんだけれど


ちゃんとしたシンプルという感じだな君の横顔に見とれながら


あとちょっと好きな気持ちがこぼれたら僕ら大人になれてたかもね


デパートの屋上とかに残してた記憶も今じゃ風に飛ばされ


息をのみ時間を止めたはずなのに流れ行くまま交わす口づけ


止まらない涙のせいでこれ以上ふたりは嘘がつけなくなった


二人して小船にゆれる夜だからクジラが来たら飲まれちまおう


いつ撮った夕日の写真なんだろう君といたことだけ覚えてる


夕暮れと仲良くしたい気分だがそれでも君へ道を急いだ  

 

 

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