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ぽっかりと空いた一日の時間を君についやす恋人日和


風が吹き目を閉じながら君のこと考えているたったそれだけ


好きという気持ちが今も変わらずに不思議だなって思ってるんだ


それはそうとしてやっぱり気になってメールをしてる午後三時過ぎ


遊園地なんて言ったら笑われるかも知れないが一応誘う


地下鉄が君の街へと連れて行く窓に映った僕をこのまま


瞬間を切り取りながら踊ってるロートレックの絵のような君


観覧車乗ろうと言ったのは僕で何も言えずにいたのも僕で


手を繋ぐ子供みたいに笑ってる大人の恋のそのフラジャイル


見送っている僕のこの世界からバスよ彼女を連れ去らないで

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