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コンビニの店先とかで雨宿りしているうちに君に会いたい
疲れたと言って空とか見る僕の瞬間を消す君の目隠し
こんなにもこわれやすくて頑なな気持ちでずっと好きでいられた
声のない君と僕との会話って文字ひとつない小説のよう
きっかけは君の袖から転がったシャツのボタンを見つけた廊下
君がいた記憶映画の上映を僕という名の単館でする
愛情に思いとどまるようにして何とか少し優しい二人
傘さして歩いているというだけの君のシーンを映画にしたい
黄昏に君を思って見上げれば凄いな空は涙忘れる
その声を君に届けるわけでなく呟いている恋する短歌
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