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太陽と雲とか雨を背景に君をならべた横顔図鑑


ストローを覗いた君に夏が来てカランと鳴った氷とミルク


真っ白な地図を眺めているうちに君とヘブンに行けたらいいな


教室の窓ガラスから飛び込んだ紙飛行機に乗る片思い


ドキドキとしながら歩く歩道橋にて一瞬の星が流れた


あとはもうカムパネルラになりきって君を宇宙に連れて行くだけ


海に行く理由も無しに日曜日ぶらり誘った路面電車で


枕木の上にとまったオニヤンマ見つけたけれど君に云えない


八月のほんのちょっとの夕暮れが優しいよねと君に言いたい


落っこちた水たまりでも泳いだり跳ねたりしてたあのセルフィッシュ

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