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勿体ぶる
彼女が言えばもっともみたい
俺が言ったら嘘みたい
本当はどちらも同じような嘘
ついていること知ってる
きれいな夜に誘っても
どうせ彼女は勿体ぶる
時代遅れのボードゲーム
二人好んで遊ぶ夜
神がサイコロ振ることもあり
また振り出しに戻される
遊び疲れていても
どうせ彼女は勿体ぶる
赤青黒の配色で
真夜中は混ざり合い
手と手と足を絡ませて
指先で尚じらす
抱きしめてみたとしても
どうせ彼女は勿体ぶる
彼女の夢は現実みたい
俺の願いはツキ次第
夜の流れに逆うように
泳ぐ魚は眠れない
スタンドの灯り消しても
どうせ彼女は勿体ぶる
やるせなさと愛欲が
真夜中にすれ違い
目と目と鼻を触れあわせ
唇で尚じらす
口づけてみたとしても
どうせ彼女は勿体ぶる
抱きしめてみたとしても
どうせ彼女は勿体ぶる
きっと彼女は勿体ぶる
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