キスがしたい 下手な散文詩みたいな
言い訳を 垂れ流す真夜中に 乾杯なんて笑う 夜は暗い河のように
淀んでる あなたの静脈に キスがしたい 昼間買った菓子パンを
齧ってる 乾ききったチーズの 匂いがなお悲し 指に纏う苦い味を 持て余す あなたの動脈に キスがしたい 少し怯えた目をしてる 牙をむき 月に吠えてるふりの シルエット 恋は赤いゼリーみたい 甘すぎて あなたの檸檬に キスがしたい 下手な散文詩みたいな ララバイ こぼれてる唇に キスをした