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次回最終回

話をしたくても
どこにもいないから
それじゃ仕方ないねと
割り切れないから
性質が悪いよね
きまぐれ子猫みたい

嫌な予感ほど当るって
君はよく言っていたね
誰もいない部屋で一人きり
まるで
次回最終回の予告みたいだ

チェックのテーブル
コーヒーにはミルク
煙草に火をつけて
いつか観た映画の真似
気取ったところで
一人じゃ芝居も出来ない

好きな物にだけ囲まれて
生きてみたいと思うけれど
それじゃすぐにドラマは終るね
まるで
次回最終回の予告みたいだ

シナリオどおりじゃ
主演女優は気が乗らないみたいだ
確かに予定調和じゃ
君は輝かないタイプだよね
だけど

夜になるほどに
朝が遠くなる
そんな気分にやられて
クランクアップした
フィルムじゃあるまいし
ラッシュも見たくない

次の場面になればどんな
顔で恋を演じるの
願うならばせめて口づけを
これで終わりだとしても

君に捧げる花束なんて
俺は用意してないけれど
誰もいない部屋で君を待つ
まるで
次回最終回の予告みたいだ
次回最終回の予告みたいだ

抱きしめたいのに
台詞を忘れた
恋の物語の続きを見せて
恋の物語の続きを見せて

君の物語の続きを見せて

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