灰色のデジャヴ
二人には越えられない夜があって
空には月さえもない
何度も試してみたつもりだったけど
朝まで羽ばたく鳥さえもない
ふわりと浮かぶあの雲に乗って
どこか遠い場所に行っちまいたい
ゆっくりと過ぎる時間の狭間で
灰色のデジャヴを見てた
二人にはやめられない嘘があって
砂時計倒してやり過ごしてる
不埒なトイピアノ指で遊び
チューニング狂ったギター掻き鳴らす
口づけ交わすこともなく二人
また同じ場面に戻ってく
うっかりと堕ちてゆく夢の中で
灰色のデジャヴを見てた
終らない
デジャヴを見てた